2026年9月29日

「あなたの弱みは何ですか」に、どう答えるか

冬の尾根の登山道。葉の落ちた木々のあいだを、柵に沿って木道が続いている

「特にありません」は、面接でいちばん心配される弱みです。

弱みがないことがいちばんの弱みに見えるので、ややこしいですよね。

じゃあ何を答えればいいのかを、このあと書きます。

こんにちは!

今日は、面接で「あなたの弱みは何ですか」と聞かれたときの話です。

地元で働きながら、はじめてに近い転職を考えている20代の方に向けて書いています。

僕は転職の相談に乗る仕事をしていて、月に50名くらいの方とお話ししています。

弱みを聞かれると、二択で迷う

面談で面接の練習をしていると、志望動機や自己PRまではすらすら答えられていたのに、この質問に来たとたんに手が止まる方が、本当に多いです。

「あなたの弱みは何ですか」

そして、正直に全部言うか、当たり障りのないことを言うか、だいたいこの二択で迷っています。

正直に言えば落とされそうだし、当たり障りのないことを言えば見抜かれそう。どちらを選んでも損をする気がして、頭の中で両方の答えを何度も言い比べているうちに、練習の時間だけがどんどん過ぎていきます。

面接に水着で行くか、宇宙服で行くか、くらいの極端な二択なんですよね。ちょうどいいのは、その間のスーツくらいです。

面接官が見ているのは、2つです

面談でいちばんよくお伝えしていることを先に言うと、弱みについて面接官が見ているのは次の2つです。

1つ目は、わりと分かりやすいと思います。「自分は完璧です」という人は、ちょっと胡散臭いですよね。

弱みがない人はいませんし、面接官も人間なので、たぶん何かしら持っています。

そして、面接官が本当に聞きたいのは、2つ目のほうです。

弱みと対策を、セットで渡す

なので、答えるときは弱みと対策をひと続きにして、こういう形にします。

たとえば、心配性で確認に時間がかかりすぎることがある人なら、こんな答え方です。

心配性で、確認に時間をかけすぎてしまうことがあります。
なので、確認する項目を先に決めておいて、それが済んだら次へ進むようにしています。

弱みだけで止めると聞いた側は「で、どうするの」と思いますが、対策まで言うと、いわゆるオチがついて、そこで話が閉じます。

心配性の方は、ここで「本当にこの答え方で大丈夫かな」と心配し始めていると思いますが、この形で大丈夫です。

前に書いた記事で、辞めた理由を聞かれたときの答え方を書きました。反省と、それをどう活かすかをセットにする形です。弱みもまったく同じ形をしています。

思いつかないときは、対策から逆にたどる

「そもそも、弱みが思いつかないんです」という方もいます。

そういうときは順番を逆にして、普段、意識してやっていることから考えると簡単です。

たとえば、人の話を聞くときに必ずメモを取っているなら、そうするようになった理由があるはずです。前に一度、聞いたことを忘れて困ったのかもしれません。

そこまでたどれば、弱みと対策がエピソードつきで、もうセットでそろっています。

対策は毎日やっていることなので、弱みよりずっと思い出しやすいんです。

言う弱みは、選んでいい

ただ、言う弱みは選んだほうがいいと思います。対策をきちんとセットにしたとしても、それを聞いた瞬間に面接官の頭の中で、社会人としてどうなんだ、という別の心配が始まってしまう種類の弱みが、いくつかあるからです。

面談でも、ここは言わないでおきましょうとお伝えしています。

時間を守れないと面接で言われたら、面接官は入社初日の朝のことを心配し始めます。

コミュニケーションが苦手です、と面接で言うのは、いま目の前でやっているそれが苦手です、と言っているのに少し近いですよね。

正直なのは良いことですが、面接会場は懺悔室とは違うので、正直に言う場所は選んでいいんです。

言えないほうが、心配される

冒頭の話に戻ります。

弱みを聞かれて「特にありません」と答えたくなる気持ちは、よく分かります。

僕も、弱みを出すのは苦手です。それで近寄りづらいと思われて、けっこう損をしてきました。

でも、面接官の側から見ると、実はここがいちばん多くのことを伝えてしまう答えになっているんです。

「特にありません」は、面接官には「まだ見つけていません」に聞こえます。

弱みを言えない人は、入社してから困ったときにも相談できないのではないか、と見られることがあります。

弱みを自分から言えて手も打っている人は、困ったときに声を上げられる人に見えるので、面接官にとってはそちらのほうがずっと安心ですし、一緒に働くならなおさらです。

読んでくださっている方には、僕と同じ損はしてほしくないんです。開き直っていきましょう。難しいですけどね。はは。

さいごに

弱みを聞かれたときに話の中心になるのは、その弱みに打っている手のほうです。

弱みと、それに打っている手の2つを並べて渡せば、その質問は、むしろ話しやすい質問に変わります。

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松結 紡(まつゆい つむぐ)

転職の相談に乗る仕事をしています。月に50名ほど。じこぴをつくりました。

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