2026年9月25日
「なんで辞めたんですか」と聞かれたときの、答え方

面接で「なんで辞めたんですか」と聞かれたら、言い訳をするより先に「反省しています」から答えてみてください。
面接官がその質問で知りたいのは、この人がうちで長く続けてくれるかどうかです。
反省を伝えると、次は同じことをしない、と読んでもらえます。
こんにちは!
今日は、面接で過去を突かれたときの答え方の話です。
地元で働きながら、はじめてに近い転職を考えている20代の方に向けて書いています。
僕は転職の相談に乗る仕事をしていて、月に50名くらいの方とお話ししています。
「なんで辞めたんですか」で、声が小さくなる
面接でだいたい出てくるのが、この質問です。
中退した方なら「どうして続けなかったんですか」。短い期間で辞めた方なら「なんで辞めたんですか」。働いていない時期がある方なら「このあいだは何をされていましたか」。
相談の場でも、それまで普通に話していた方がこの話題になったとたん、声が小さくなって下を向くことが毎月のようにあります。
そして、「会社の雰囲気が合わなくて」「上司がちょっと」「体調を崩してしまって」と、言い訳が始まることが多いです。
責められている気がするので、気持ちはよく分かります。僕も同じ立場に立ったら、たぶん同じように、当時いかに忙しかったかとか、あの環境では誰でも続かないとか、言わなくていいことまで並べてしまうと思います。
ただ、言い訳をしてしまうのはもったいないです。
言い訳は、思ったより通じません
理由は2つあります。
ひとつは、聞いている側が似たような説明を何度も聞いて慣れているので、あまり響かないことです。
もうひとつのほうが大きくて、言い訳をすると話が長くなります。長くなるほどその話題にとどまる時間が伸びるので、いちばん触れられたくないところに、自分から長居することになるんですよね。
じゃあ黙っていればいいかというと、隠すともっと聞かれます。
面接官視点で考えると、見え方が変わります
相談の場で僕がいちばんよく使うのは、「面接官視点で考えると、どうですかね」という言い方です。
これを挟むと、たいていの方が一度止まって、それまで自分がどう見られているかで頭がいっぱいだったのが、相手は何を知りたいんだろう、のほうに考えが向きます。
というわけで、面接官の側に立って、そもそもなぜこの質問をするのかを考えてみます。
過去を責めたいわけではないです。採用担当の方も忙しいので、そんな時間はありません。
見ているのは、この人はうちで長く続けてくれるだろうか、という1点だけです。
だから、質問の中身は「なぜ辞めたか」でも、知りたいのは「次はどうか」で、過去の話をしているように見えて未来の話をしているんですよね。
前に書いた記事で、採用担当が見ているのは会社の数くらいです、と書きました。数を見るのも同じ理由で、何回変わったかを見れば、この人は次も続きそうかどうかが、なんとなく分かるからですね。
ここが分かると、答え方が変わります。
「反省しています」から始める
現場でお伝えしているのは、「反省しています。反省点としては〜」という形です。
これを明るく、潔く言うほうが、むしろ通ります。
反省点の例も一緒にお渡ししています。学ぶ内容をもっとよく調べてから決めるべきでした。会社や働き方をよく調べてから進路を決めるべきでした。意思決定を急ぎすぎました。
これ、考えた例文ではありません。実際に僕が相談の場で渡しているものです。
この形で通る理由は2つあります。
ひとつは、単純に謙虚で潔く聞こえることです。言い訳を長々と聞かされるより、聞いている側としても、そのほうがずっと気持ちがいいんですよね。
もうひとつが本題で、反省しているということは、次は同じことをしない、と読めます。会社が知りたかったのは「次はどうか」でした。反省は過去について話しているように見えて、そのまま未来の話になっているので、通るんです。
弱みを聞かれたときも、弱みと、それにどう手を打っているかをセットにすれば、同じ形で答えられます。そちらは弱みの記事に書きました。
ただし、理由によります
ただ、どんな理由でも反省しておけばいい、ということではありません。
病気やけが、家族の介護は、反省する場面ではないです。事実を伝えて、いまは問題なく働けます、と添えれば足ります。
資格の勉強、学校、職業訓練校のあたりは少し分かれていて、何を目指して挑み、結果はどうだったのかで言い方が変わってきます。
達成できたなら話は早くて、充実した時間でした、とそのまま言えばいいです。
届かなかったなら反省の出番で、目標には届きませんでした、反省点としては〜、とさっきと同じ型で答えます。
僕が伝えているのは、この分け方です。
反省の形が合うのは、急いで決めてしまった、調べが足りなかった、というように、自分の選び方に返せるときです。
前の職場が合わなかった場合も、反省の形になります。ただ、前の会社の話は長くしないほうがいいです。悪いのは向こうだ、と聞こえた瞬間に、この人はうちに入っても同じことを言うのかもしれないな、と思われてしまうからです。
面接では過去だけでなく、「5年後どうなっていたいですか」もだいたい聞かれます。そちらの答え方は別の記事に書きました。
さいごに
面接で過去を突かれると、守りたくなるのは当たり前です。
でも、面接官視点で考えると、その人はあなたを責めていません。次も続けてくれるかを知りたいだけです。
だから、先に自分から言ってしまうと、その話はそこで終わり、残りの時間をこれからの話に使えます。
何を話すかは、一度書き出しておけば出てくるものです。その下書きに使える「じこぴ」を、このサイトに置いています。
無料・登録不要・30秒ほどでできます
松結 紡(まつゆい つむぐ)
転職の相談に乗る仕事をしています。月に50名ほど。じこぴをつくりました。
X: @MatsuyuiTsumugu / note: note.com/matsuyui_tsumugu