2026年9月21日

転職エージェントに、相談だけしてもいいのか

曇り空の下の山あいの集落。赤い屋根の家とガードレールがあり、センターラインのある道が奥へ続いている

本気で辞めると決めていなくても、転職の相談はしていいです。

僕は月に50名くらいの方の相談に乗っていますが、相談だけで終わる方は毎日います。

相談に乗る側が本当に困るのは、本気度より、言えていない条件が残ったまま話が進むことのほうです。

この記事は、note(松結 紡)にも掲載しています。

こんにちは!

この記事は、地元で働いていて、転職活動をちゃんとやるのは初めてに近いな、という20代の方に向けて書いています。ツテで転職したことはあっても、自分で仕事を探して応募するのは初めて、という方も含みます。

転職を何度かしてきた方だと、また話が変わってくるので、ここでは、はじめてに近い方の側だけを書きますね。

僕は転職の相談に乗る仕事をしていて、月に50名くらいの方とお話ししています。いわゆる転職エージェントと呼ばれる仕事です。

で、その中でよく思うのが、転職の相談は本気じゃなくてもしていい、ということなんですよね。

今日はそこから始めて、最終的に「相談される側が本当に困るのは、実は別のことだったりする」という話までしたいと思います!

求人アプリは開くけど、そこで止まる

Indeedとか求人ボックスとか、仕事を探すサイトやアプリは、けっこうみんな開いていたりします。

でも、そこから先に進む人は少ないです。

「相談できるところがあるらしい」とは知っていても、「転職を無理に進められそう」「まだ本気で辞めると決めたわけじゃないのに、相談していいのかな」と考えて、だいたいこのへんで止まります。

そう迷う気持ちは、めちゃくちゃよく分かります。「相談に行く」と聞くと、スーツを着てどこかのオフィスに行くイメージがあって、それだけで重いですよね。実際にはほとんどオンラインか電話なので、家から出なくていいんですが、そこはあまり知られていない気がします。

相談だけで終わる人、毎日います

相談だけで終わる方は、毎日いるくらい普通です。

「やっぱり今の会社に残ります」で終わることもあって、それで気まずくなったりもしないです。こちらとしては、むしろ健全な結論だなと思って見ていたりします。

あと、こちらは毎月50人くらいと話しているので、一人ひとりの本気度をそんなに見張っていません。見張る余裕がない、というのが本当のところです。

困るのは、言えていない条件があるとき

じゃあ何に困るのかというと、「言えていない条件があるまま、話が進んでしまうこと」だったりします。

たとえば、本当は転勤が無理なのに、その場では「大丈夫です」と答えてしまうことがあります。希望の年収を遠慮して低めに言ったり、家族に反対されているのを言わないまま選考に進んだりする方もいるんです。

これをやられると、内定が出たあとで話が止まって、企業にもご本人にも時間の損が出ます。本気かどうかより、こっちのほうが100倍困るんですよね。

で、逆に言うと、「まだ本気じゃないです」というのも条件を言っているのと同じなので、こちらとしてはむしろ助かる情報なんです。

面接で、どこまでを先に伝えておくかは、残業の記事に書きました。

「情報収集したい」の中身は、だいたい別のところにある

僕が担当しているのは、地元で働きながら、20代で未経験の仕事を考えている方が中心です。ほとんどが今も働いている方で、現職が忙しいので、まずは情報収集したくて、とおっしゃいます。

ただ、お話ししていると、本当に情報が欲しいというより、「転職ってこの先どう進むのか」のイメージがついていないだけ、ということがよくあります。

なので僕がよくやるのは、最初に今後のスケジュールを説明することです。

書類はこちらで一緒に作って、企業さんへの提出もこちらでやります。書類が通ったら面接があり、その先が内定で、ここまでがおおむね1か月くらいです。

これを話すと、だいたい「あ、そんな感じなんですね」と返ってきます。重いものだと思っていたものの輪郭が見えると、ちょっと軽くなるっぽいです。

その先は人それぞれで、ご自身で決めていく方もいれば、僕経由で内定が出て入社される方もいます。

面接そのものの重さについては、緊張の記事に書きました。

だから、こう言ってみてください

最初の面談で、この一言を置けばいいと思います。

「今すぐ転職する気はないです。転職ってどう進むのか、まず知りたいです」

後ろの一文があると、相談に乗る側は進め方の説明から入れるので、聞きたかったことに最短で届きます。

断られても、こっちは何も思っていない

もうひとつ、相談先は1社に決める必要がありません。担当者との相性も普通にありますし、相談に乗る側にも得意な領域や話しやすさの違いがあるので、むしろ何人かと話してみてから選ぶのがいいと思います。最初に話した人がピンとこなくても、それは転職が向いていないという話ではないです。

合わなければ、断ってもらって構いません。応募先の辞退も、間に入っている人がいれば連絡はそちらからするので、ご自身が企業に気まずい連絡を入れることもないです。

で、断られる側がどう思っているかというと、断られ慣れているので、実のところ何も思っていません。

これは僕だけじゃなくて、この仕事をしている人はだいたいそうだと思います。営業の仕事なのでそういうものですし、気を遣っていただく必要は、ほんとうにないです。

さいごに

今日は、相談だけで終わる人は普通にいて、こちらが困るのは本気度じゃなくて言えていない条件のほうなので、「情報収集で来ました、どう進むのか知りたいです」と言えばそれでいい、という話でした。

とはいえ、それでも一歩が重いときもあると思います。

そういうときは、先に自分の棚卸しだけしておくのも手かもしれません。何を持っているか分かっていると、相談のときに聞くことが決まるので、だいぶ楽になります。

その棚卸しに使えるのが、このサイトの「じこぴ」です。

毎月50名くらいの方の転職の相談に乗っていて、その中でどんな書き方が通るかを毎日見ています。そこで見てきたものを、3つの質問に詰め込みました。

答えるだけで、自己PRの下書きができます。

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松結 紡(まつゆい つむぐ)

転職の相談に乗る仕事をしています。月に50名ほど。じこぴをつくりました。

X: @MatsuyuiTsumugu / note: note.com/matsuyui_tsumugu