2026年10月28日

志望動機が書けない。何から書けばいいのか

河川敷の並木道。落ち葉の散った舗装路が、桜並木の下を奥へまっすぐ延びている

1.志望動機の欄で、手が止まる

この会社を選んだ理由を書いてください。そう言われても、正直に言えば「家から通える」「未経験歓迎だった」くらいしか出てこない。

それをそのまま書いていいのか分からず、どこかで見た例文を写して「御社の理念に共感し」と書く。面談で志望動機を見せてもらうと、いちばん多いのがこの形です。

この記事は、地元で働きながら、はじめてに近い転職を考えている20代の方に向けて書いています。僕は転職の相談に乗る仕事をしていて、月に50名くらいの方とお話ししています。

2.「立派な理由がないと書けない」という思い込み

志望動機には、会社の心を動かすような立派な理由が要る。そう思っていると、手持ちのものがどれも足りない気がして、書き出せなくなります。

3.先に答えを言います

立派でなくて大丈夫です。そのかわり、根拠になるエピソードを1つ添えてください。

4.志望動機の書き方

書くのは3つだけです。

1つ目は、なぜこの仕事を選んだか。たとえば「人と話す仕事がしたい」です。

2つ目は、そう思うようになったエピソードを1つ。たとえば「コンビニのアルバイトで、常連さんに名前を覚えてもらえたのがうれしかった」です。前の仕事やアルバイトで、うれしかったことを思い出すと見つかりやすいです。

3つ目は、入ってからどうしたいかを1行。「お客さんに名前で呼ばれる担当になりたい」くらいで足ります。

1つ目は、仕事の側にあるもの。2つ目は、あなたの過去にあったこと。この2つがつながると、どこの会社にも出せる文から抜け出せます。

5.月50名の面談で見ると

エピソードのない志望動機は、どの会社に出しても通じてしまう文になります。読む側はそこを見て、うちでなくてもいいのでは、と感じます。

1つ入ると、変わります。短くても、その人の話として読まれるようになります。

6.よくある形:同じ一文が、エピソードで別の文になる

「人と話す仕事がしたいです」だけなら、応募した全員が書けます。

そこに「常連さんに名前を覚えてもらえたのがうれしかった」が付くと、同じ一文でも、あなたにしか書けない文になります。

7.補足:条件の話は、面接で聞かれたら言う

「家から通える」「土日が休み」も、本当の理由です。隠さなくていいものです。

ただ、書類には仕事を選んだわけのほうを書いておきます。条件の話は、面接で聞かれたときに正直に答えれば大丈夫です。

自己PRと志望動機が同じ話になってしまう方は、自己PRと志望動機、何が違うんですかに分け方を書きました。ほかの場所で止まっているなら、止まり場所ごとの記事の地図から探してみてください。

8.まとめ

志望動機は、なぜこの仕事かを1つと、その根拠になるエピソード1つで書けます。立派な理由を探すより、もう起きたことを1つ思い出すほうが早いです。

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松結 紡(まつゆい つむぐ)

転職の相談に乗る仕事をしています。月に50名ほど。じこぴをつくりました。

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