2026年9月23日

転職、何から始めればいいのか

尾根づたいに続く登山道。いくつもの峰を越えて先へ伸びている。左奥に雪をかぶった富士山

転職活動は、まっすぐ進む人のほうが少ないです。

途中で受け直すのは失敗に見えますが、1周回って次に行っているだけです。

ただ、回れる回数には限りがあるので、体力を使わない1周を先に済ませておくと楽になります。

こんにちは!

今日は、転職活動って実は一本道じゃないよ、という話をしたいと思います。

地元で働きながら、はじめてに近い転職を考えている20代の方に向けて書いています。何度か転職してきた方だと、また話が変わってくるかもしれません。

僕は転職の相談に乗る仕事をしていて、月に50名くらいの方とお話ししています。

まっすぐ進む人のほうが、少ない

転職活動って、自分を整理して、求人を探して、応募して、面接を受けて、決める、というまっすぐな順番だと思われています。教科書みたいで、きれいですよね。

でも、実際にお話ししていると、そのとおりに進む方のほうが少ないです。

いちばん多いのは、面接を何回か受けて話しているうちに、「あれ、自分が欲しかったのって、これだったかな」となる形です。それで受けていたところを止めて、別のところを新しく受け直します。

これ、時間を戻されたような気がして、失敗したように見えるんですよね。でも、実際はそうでもないんです。

面接は、聞かれることで自分の考えが出てくる場でもある

面接は、こちらが答える場だと思われていて、実際そうなんですけど、それだけの場でもないんです。

「なぜこの仕事を選んだんですか」と聞かれて答えているうちに、自分でも知らなかった理由が出てくることがあります。「どんな働き方をしたいですか」も同じで、面接官のほうが上手に引き出してくれたりするので、ありがたいくらいです。

つまり、受けるたびに材料が増えるので、お得なんです。

だから止めて受け直すのも、戻っているように見えて、実際は1周回って次に行っているんですよね。2周目の希望は1周目より少しはっきりしていて、3周目はもっとはっきりします。

条件の順番も、回すとはっきりしてくる

相談の場で実際に出てくる条件の順番は、勤務地、職種、土日休みかシフト休か、そして給与、となることが多いです。

給与が4番目なのは、意外かもしれません。1番だと思いますよね。僕も最初そう思っていました。

理由があって、はじめてに近い転職の場合、会社を変えても給与はそんなに大きくは変わらないんですよね。似たような求人の中で、数万円の差を探すことになります。

大きく変わるのは職種のほうです。たとえば事務の仕事は全体的に低めで、営業は高めなので、会社を変えるより職種を変えるほうが、給与はずっと動きます。

なので、給与を上げたいという希望がある方には、職種のほうも一緒に見ませんか、という話をすることが多いです。

この「実は職種だった」も、だいたい1周目には出てこず、実際に受けて話してみたあとで出てきます。

未経験から始めやすい職種の一覧は、職種のまとめ記事に書きました。

ただ、1周にかかるのは時間ではなく体力

1周するたびに体力を使うのが、唯一やっかいなところです。

また書類を出して、また同じことを聞かれて、また日程を調整して、、あれ、しんどいですよね。僕でも嫌なので、本当によく分かります。

そして体力には、ゲージのように上限があるんです。たとえば、退職日がもう決まっている場合は、回している時間がないので、最後は残っている中から選ぶことになります。妥協して決めた転職があまり長く続かないのは、何度も見てきました。

もうひとつ、これがいちばん見ていてつらいのですが、途中で疲れてしまって、転職活動そのものをやめてしまう方も一定いらっしゃいます。

回るのはいいことなんですけど、電池式なので、回れる回数は決まっているんです。

だから、面接を使わずに1周しておく

先に自分の棚卸しをしておく、というのは、たぶんこういうことなんだと思っています。

棚卸しって、在庫みたいで硬い言い方ですよね。でも、やることはたぶん想像より軽くて、これまでやってきたことを並べて、そのうち自分が嫌じゃなかったのはどれか、なんとなく続いたのはどれか、を見ておくくらいです。ノートでも、スマホのメモでも、裏紙でもかまいません。

書類も日程調整もなくて、服も選ばなくていいので、体力をほとんど使わない1周なんですよね。

先に1周しておくと、本番で回る回数が減ります。3社受けてから気づくのと、1社目で気づくのとでは、残っている体力がぜんぜん違います。

1人でやるのが面倒なら、転職エージェントと話しながら1周してもいいです。相談だけで終わっても大丈夫なことは、エージェントの記事に書きました。

さいごに

求人から始めても大丈夫です。ほとんどの方がそうしていますし、それで進みます。

途中で気持ちが変わるのもふつうのことで、むしろ回っている証拠かなと思います。

ただ、回れる回数には限りがあるので、体力を使わない1周を先に済ませておくと、あとが楽になるんです。

応募の数はいくつでもいいので、減らしたいのは、しんどい思いをする回数のほうかなと思っています。

何社くらい出すかの目安は、応募の記事に書きました。

その1周に使える「じこぴ」を、このサイトに置いています。

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松結 紡(まつゆい つむぐ)

転職の相談に乗る仕事をしています。月に50名ほど。じこぴをつくりました。

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